精油の薬理作用を最大限に活かす!嗅覚反応分析で体質に本当に合う精油を見つける方法

精油の薬理作用最大限に活かす嗅覚反応分析体質本当に合う精油を見つけよう

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精油の力は「香りの癒やし」だけではない

突然ですが、精油の香り成分に「薬理作用」があるってご存知ですか?

私たちが普段アロマを楽しむとき、「いい香り」「リラックスできる」と心理的な効果を感じますが、実は精油の力はそれだけじゃありません。

精油の薬理作用とは、精油に含まれるさまざまな化学成分が体内で吸収され、特定の症状や機能に働きかける作用のことを指します。フランス式アロマテラピーでは、この効果を心身の不調のサポートや自然治癒力の向上を目的として積極的に利用しているんですよ。

精油は、ただいい香りがするだけじゃありません。植物が自らを守るために持つ成分が凝縮されていて、その生きる力が人の体にも何らかの形で作用すると言われています。


薬理作用を味方につける:植物の生きる力とは

精油の持つ薬理作用には、こんなものがあります。

  • 抗ウィルス作用:ウィルスの感染を抑制する作用
  • 鎮静作用:興奮をやわらげて落ち着かせる作用
  • 血液流動促進作用:血流を促す作用
  • 消化促進作用:胃腸をすっきりさせる作用

このように、精油の香り成分には「心理的な癒やし」を超えて「体を整える力」もあるとされているんです。

40代・50代の心身のバランスを土台から整えるためには、この植物の力を味方につけることが欠かせません。


同じ作用を持つ精油でも「効く」体質は人それぞれ

ここで、一例として「抗ウィルス作用」を取り上げてみましょう。
風邪が気になる季節には頼れる作用ですね。

この作用を持つ精油には、ラベンダー、ティートリー、ユーカリなど数多くあります。
さて、この中で、どれを選んでも効果は同じだと思いますか?

実は、どれを選んでもいいわけではありません!
実際には「その人の体質に合った精油」を選んだときに、効果がぐっと高まるのだそうですよ。

不眠に対して体質に合った精油を選んだとき、体質に合わせた選択をしたグループが、そうでないグループよりも高い効果を感じたという研究結果もあるほどなんです。

同じ作用を持つ精油でも、人によって「よく効いた気がする」と感じるものと「あまり変わらなかった」と感じるものが分かれるのは、この体質の違いが関係しているんですね。


ヒポクラテスの四体液理論と嗅覚反応分析のルーツ

さて、体質の話がでたところで、ここで少しご紹介したいのが、古代ギリシャの医師ヒポクラテスが提唱した「四体液理論(したいえきりろん)」という考え方です。

「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスは、人間には血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁という4つの基本体液があり、その調和によって健康が保たれるという思想を打ち立てました。
この理論は、病気の原因を体内のバランスに求めるという点で、当時の医学を大きく進歩させました。

この理論では、体のバランスを次の4つのタイプに分類します。

  • 多血質(陽気でエネルギッシュ)
  • 胆汁質(活動的で意思が強い)
  • 粘液質(落ち着いていて持久力がある)
  • 抑うつ質(内向的で慎重)

この体質分類、「ん?どこかで見たような…」とお気づきの方は鋭い!
実は、嗅覚反応分析も、この四体液理論を元に研究、確立されたメソッドなんですよ。


問診の限界:思い込みが精油の効果を妨げる

この四体液理論は、現代でもアロマテラピーの体質分類の指針として使われる場合があります。

この体質診断は「汗はよく出るのか?」「話す声が大きいか?」などの設問に答える形式(問診ベース)で行われます。

これは一見、理にかなっているように見えて、実は「主観のカベ」にぶつかるのです。

「私はこういう人間だ」「こうありたい」という願望や思い込みが、無意識のうちに答えに混ざってしまうんですね。実際、この問診による体質診断と嗅覚反応分析の結果が食い違う人が、なんと3割ほどおられます。

その結果、せっかく体質に合った精油を選ぶはずが、「なんだか、思ったほど効かなかったな」なんてことにもなりかねません。

精油は、体に届く入口がとても繊細。
だからこそ、自分の本能の反応を指針にしたほうが的確に、そして深く、働きかけてくれるのです。


精油の力をグッと芯に届かせる確かな方法

嗅覚反応分析では、問診のように思考のクセや建前が混ざる余地がありません。
香りを嗅いだ瞬間の、体(本能)そのものの反応客観的なグラフで判定します。

これにより、ヒポクラテスが提唱した体質の偏りという考えを、主観に惑わされずに正確に把握できるのです。

自分の「こういうタイプだろうな」という思い込みではなく、身体そのものが反応する嗅覚の声を聴いてみる。

それが、精油の力最大限に借りることができるいちばん確かな方法です。


まとめ:香りのチカラを自分らしく活かす

精油は、香りで癒やされるだけのものじゃない。植物の持つ生きる力は大きな力を秘めています。

でもその力は、選び方ひとつで、ふわっと流れてしまうことも、グッと芯に届くこともあるのです。

「本当に今の自分に合う精油は、どれだろう?」そんなとき、嗅覚反応分析という選択肢を、ぜひ思い出してみてください。

香りのチカラを、もっと自分らしく活かせますように。
そっと、あなたの背中を押す香りと出会えますように。

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